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石田雄太の閃球眼

石田雄太コラム「想像もしなかった落選その理由とは何か」

 

誰もが納得できる形で3月の開幕を迎えてほしいところだが……[写真は昨年のセンバツ開会式]


 試験を受けて、自己採点でもかなりの点数を取った。合格判定は限りなくAに近いBプラスといったところか。周りからもほぼ合格間違いなしと言われて、実際の合格通知を受け取るまで、なんと3カ月。この長い間、彼らはどんな思いで過ごしていたのだろう。

 3カ月後、届いたのはまさかの不合格の報(しら)せだった。2枠の地区で準優勝という結果を出しているのに、その結果を度外視して逆転の選考がなされたのである。

 春のセンバツの出場校が決まった1月28日、よもやの発表に日本中の野球好きは仰天した。東海地区に割り当てられた2校が、東海大会で優勝した日大三島高(静岡)と準優勝の聖隷クリストファー高(静岡)の2校ではなく、準決勝で日大三島高に敗れた大垣日大高(岐阜)が選ばれ、聖隷クリストファー高は補欠校となったからだ。聖隷クリストファー高の選手たちは3カ月も待たされた挙げ句、想像もしなかった落選を突きつけられたことになる。彼らが受けた精神的ダメージは計り知れない。

 となれば、その理由はいったい何なのかと訊(き)きたくなる。当然、選考委員には説明責任が生じるはずで・・・

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石田雄太の閃球眼

石田雄太の閃球眼

ベースボールライター。1964年生まれ。名古屋市立菊里高等学校、青山学院大卒。NHKディレクターを経て独立。フリーランスの野球記者として綴った著書に『イチロー・インタビューズ激闘の軌跡2000-2019』『大谷翔平 野球翔年』『平成野球30年の30人』などがある。

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