もはや風格さえ漂っている。堂々たる存在感を発揮しているベイスターズの
牧秀悟、開幕投手の候補として名前が挙がるタイガースの
伊藤将司、東京五輪で金メダルを獲得したファイターズの
伊藤大海、史上最年少でクライマックスシリーズのMVPに輝いたスワローズの
奥川恭伸――いずれも昨年、セはカープの
栗林良吏、パはバファローズの
宮城大弥がいたために新人王を獲得することはできなかったが、新人特別賞を獲得した面々である。
新人王に匹敵、もしくはそのシーズンでなければ新人王に値するだけの成績を残した選手に連盟特別表彰として授与されるのが新人特別賞で、この賞には先の4人にタイガースの
佐藤輝明、
中野拓夢も加えた異例の6人が選ばれた昨年も含めて過去、27人が選ばれている。とりわけ印象に残っているのは1990年だ。投手4冠に加えて沢村賞にMVPまで獲得した
野茂英雄(バファローズ)が新人王に輝いた年のパ・リーグで、同じバファローズの
石井浩郎は3割、20本のホームランを記録し、ライオンズの
潮崎哲也はルーキーながらシーズンと日本シリーズでともに胴上げ投手となって、新人特別賞を受賞した。
またドラゴンズの
川上憲伸が新人王を獲った98年のセ・リーグでは、打率3割、ホームラン19本を打ったジャイアンツの
高橋由伸、2リーグ制以降では新人最高打率となる.327をたたき出したタイガースの
坪井智哉にも新人特別賞が贈られた(カープの
小林幹英も受賞)。2013年にはスワローズの
小川泰弘が新人王を獲得、13勝を挙げたジャイアンツの
菅野智之、高卒ルーキーとして10勝した
藤浪晋太郎(タイガース)にも新人特別賞が授与されている。最近では・・・
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