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石田雄太の閃球眼

石田雄太コラム「アフターコロナに観客は戻ってくるか」

 

まだ満員とは言えない観客席[写真は横浜スタジアム]


 このごろ、ようやく野球好きの仲間とうまい料理に舌鼓を打ちながら野球の話ができるようになってきた。人数は極力少数に限られ、マスク飲食を推奨され、話し相手との間にアクリル板が置かれるような状況ながら、それでもうまいものと野球の話は堪能できる。つい先日も野球好きの広告マンと、野球を撮るカメラマンの3人で、旬の味覚を楽しみながらあれこれと野球の話に花を咲かせた。

 春の旬といえば、真っ先に思い浮かぶのはタケノコだ。行きつけにいつも繊細かつ大胆な料理を味わわせてくれる女将のいる店がある。その女将が次々と旨いタケノコ料理を繰り出してきた。ひとりで店を切り盛りしているのにもかかわらず、丁寧な仕事ぶりに圧倒される。タケノコの天ぷら、タケノコと木の芽のシュウマイ、タケノコと豚肉の甘辛炒めに続き、〆にタケノコご飯が出てきた。丼に盛られたタケノコご飯はそれなりの量があったのだが、思わずおかわりをお願いしてしまうほど旨かった。この季節にしか味わえない旬の味覚なのだからおかわりは大目に見てもらうとして、一方の野球の話はおかわりし放題。こちらの旬といえば大谷翔平佐々木朗希か。どんな話で盛り上がったのかはここには書き切れないのだが、広告マンもカメラマンも今年の大谷と佐々木が投げるボールには今までに味わったことのない衝撃を受けているようだった。

 ふたりとも30代前半だったため・・・

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石田雄太の閃球眼

石田雄太の閃球眼

ベースボールライター。1964年生まれ。名古屋市立菊里高等学校、青山学院大卒。NHKディレクターを経て独立。フリーランスの野球記者として綴った著書に『イチロー・インタビューズ激闘の軌跡2000-2019』『大谷翔平 野球翔年』『平成野球30年の30人』などがある。

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