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石田雄太の閃球眼

石田雄太コラム「裾野は広がっても山の頂は低くなるばかり」

 

9月29日のオーナー会議に出席したNPB・榊原定征コミッショナー[写真=桜井ひとし]


 これは“参加”なのだという。

 傘下でもなければ参入でも加盟でもない。NPBの一軍を持たない2つの球団が、来季、二軍の公式戦に参加することが決まった。

 9月29日のオーナー会議で、静岡市を本拠地とする球団創設を目指す『ハヤテ223(フジサン)』とBCLの『新潟アルビレックス・ベースボール・クラブ』がNPBの二軍公式戦に参加することが内定した。新潟はイースタン・リーグに、静岡はウエスタン・リーグに割り振られ、来年から年間120〜130試合を行うべく準備を進めていくことになる。

 そもそもこれは昨夏、読売からの「東京の投資会社から二軍リーグ戦への参加申し出があった」という唐突な提案に対し、NPBが冷静な対処を続けてきたことで実現した話だと思っている。最初に聞いたとき、これまで頑張ってきた独立リーグのチームを差し置いて、球界とは無縁の企業の後押しをなぜ読売がするのかと訝しい点ばかりが気になった。それでもNPBと読売を除く11球団のオーナーは・・・

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石田雄太の閃球眼

石田雄太の閃球眼

ベースボールライター。1964年生まれ。名古屋市立菊里高等学校、青山学院大卒。NHKディレクターを経て独立。フリーランスの野球記者として綴った著書に『イチロー・インタビューズ激闘の軌跡2000-2019』『大谷翔平 野球翔年』『平成野球30年の30人』などがある。

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