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石田雄太の閃球眼

石田雄太コラム「異例のショーケースで衰えぬ力を披露」

 

2020年にサイ・ヤング賞に輝いたバウアー[写真=Getty Images]。21年はドジャースでプレーし、昨季はDeNAで10勝をマーク。今季はMLB復帰を目指しているが……


マイナーの球場に異様な人だかり


 2月から3月にかけてのアリゾナへ来ると、穏やかな気持ちになる。だだっ広い青空も、サボテンがにょきにょきと立ち並ぶ黄土色の大地も眺めていて気分が晴れるし、砂漠特有の乾燥した空気も朝晩は冷たくて、これまた心地よい。

 現在、アリゾナではMLBの15球団がスプリング・トレーニングを行っているが、そのうちの10球団が、2球団ずつで共用するスタジアムを持っている。球場の両側にそれぞれのチームの練習グラウンドとクラブハウスがあって、つまりそういう施設がアリゾナに5つあるというわけだ。

 そのうちのひとつがグレンデールにあるドジャースとホワイトソックスの共用施設、キャメルバック・ランチである。大谷翔平山本由伸が加わった今年のドジャースのスプリング・トレーニングは連日の大賑わい。グラウンドを結ぶ遊歩道にはドジャースの歴史を知ることができるモニュメントがあって、ドジャース好きが野球三昧の1日を過ごせる。敷地内には池もあり、厳しい陽射しを幾分か和らげてくれる。

 3月10日、ドジャースがオープン戦を行っていたのと同じ時間・・・

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石田雄太の閃球眼

石田雄太の閃球眼

ベースボールライター。1964年生まれ。名古屋市立菊里高等学校、青山学院大卒。NHKディレクターを経て独立。フリーランスの野球記者として綴った著書に『イチロー・インタビューズ激闘の軌跡2000-2019』『大谷翔平 野球翔年』『平成野球30年の30人』などがある。

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