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打者を封じる思考力 山岡泰輔の変化球ノート

山岡泰輔コラム 第12回 シュート&ツーシームの投げ方&覚え方「曲がりが大きくても、ボールに強さがないとダメ」

 


 変化球を覚える意味は何か。ここまで4球種を紹介してきましたが、いずれも共通するのは、バッターの選択肢を増やし、意識させるということです。迷いを与えることは、タイミングを外すことにつながる。その結果、打ち損じも生じていくわけです。なので、曲がり幅やキレも大事ではありますが、それがすべてではありません。今回、紹介するシュート、そしてツーシームは、まさにそんな球種なんです。

 そもそも、シュートを投げる必要性を考えてみてください。僕はカットボール、スライダーと、右バッターの外に逃げていく球種が多かったこともあって、左右の幅をより広く使うために覚えました。ストライクゾーンが変わることはありませんが、バッターに意識させる幅を変えることができる。すると、投げる幅が広がるんです。意図するように使うには、そのための球種にしないとけない。これから紹介する『握り方』や『投げ方』は、使い方につながっていくので、僕の考えを参考にして、自分なりの変化球や使い方を考えてみてください。

【握り方】人さし指と中指の幅


【ツーシームの握り】【シュートの握り】

[左]ツーシームの握り[右]シュートの握り


 僕の握りは一般的なシュートの握りで、人さし指と中指を縫い目にかけています。僕は指の外側を縫い目にかけているんですが・・・

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山岡泰輔の変化球ノート

山岡泰輔の変化球ノート

多彩な変化球を巧みに投じる右腕が“変化球の極意”を明かしていく不定期連載コラム。

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