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佐藤道郎コラム 第24回「焼き肉を食べ過ぎてプロ2年目で痛風になった?」

 

「野村さんは結果論を言わないキャッチャーだった」と佐藤氏


おいしいホルモンの食べ方


 この前、野村(野村克也)さんのおでんの話をしたから、もう少し南海時代の食べ物の話をしようか。

 大先輩の2人、皆川(皆川睦雄)さんがステーキ派で、杉浦(杉浦忠)さんは焼き肉派というのは言ったよね。派閥というと大げさだけど、2人を慕う中堅、若手選手がそれぞれ別にいて、俺は年が離れていたこともあって、どっちからもかわいがってもらっていて、よく誘ってもらった。

 食事をしながらの話も違ってね。皆川さんは、爪は爪切りじゃなく、やすりを使って削ったほうがいいとか、登板日は腹持ちのいい餅を食べたほうがいいとか、野球にかかわる話がほとんどだったけど、杉浦さんは、野球の話はしなかったな。

 あとね、杉浦さんたちと焼き肉に行くと、全部、肉で野菜がないんだよね。「先輩、野菜は食わなくていいんですか」と聞くと、中堅どころの人から「あほ、焼き肉屋でハッパ食ってどうするんだ」って(笑)。

 ホルモンのうまい食べ方もあのとき聞いた。1枚ずつは焼かないんだ。そのまま、まとめてドンと山盛りに網に乗せて、蒸し焼きみたいにする。しばらくして下と上を混ぜたりしてね。秘訣は焼き過ぎないことだった。うまかったね。口に入れたらトロトロになってくる。

 でさ、焼き肉話のオチじゃないけど、それで、南海2年目に痛風になった(笑)。今考えればそうだよね。最初はビールとレバ刺しで、あとはひたすら肉を食っていたんだから。俺がもう少し賢かったら、そこでは先輩に気を使ったとしても、そのあと別のところで野菜を食べりゃよかったんだけど、しなかったな。

 そのあと、うちのオヤジから寮に電話があって・・・

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パ・リーグ初代セーブ王・佐藤道郎の球人履歴書。

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