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綱島理友のサブカルノート

ベースボール百科 時代の最先端素材で作られた藤村富美男監督のスタジャン

 

イラスト=イワヰマサタカ


 プロ野球のユニフォームに主に化学繊維が使われるようになるのは1970年代にダブルニットが使われるようになってからだ。それより以前の1960年代までは羊毛由来の軽量な高級紳士服用生地であるフラノ、吸水性の高い綿、通気性のある麻など天然素材が主流だった。野球のユニフォームには70年代より前は天然素材。70年代以降は化学繊維というマテリアルによる分類が可能だ。ただし、スタジャンに代表されるグラウンドコート類には、この分類が当てはまらないようだ。

 以前、甲子園球場に併設されていた甲子園歴史館で展示されていた一着のスタジャンを見て、認識を新たにしたのを思い出す。そのスタジャンは黒に近い濃紺色で、襟、袖口、裾のリブ編みは黒と黄色の縞。前開き部分は打ち込み式のスナップボタン。ボディと袖の素材はおそらくナイロンであろう化学繊維で作られていた。展示物につけられた説明を見ると・・・

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プロ野球意匠学研究家・綱島理友氏によるユニフォーム解説をチェック。

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