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綱島理友のサブカルノート

ベースボール百科「勝者の誇り、チャンピオン・ユニフォーム盛衰史」

 

イラスト=イワヰマサタカ


 阪神タイガースが本拠地開幕戦でチャンピオン・ユニフォームを着用する。高校野球との関係で場所は京セラドームとなるが、レターや背番号、帽子のツバやマークをゴールドにした、メジャー・リーグでは恒例の優勝チーム着用のスペシャル・ユニフォームだ。

 チャンピオン・ユニフォームの歴史は古い。第1号は20世紀初頭の1906年。前年ワールド・シリーズを制したニューヨーク・ジャイアンツが「WORLD'S CHAMPIONS」のレターをユニフォームにつけた。その後もクリーブランド・インディアンスが21年、セントルス・カージナルスが27年に着用したが、定着することはなかった。

 理由は常に強いチームでいることの難しさだ。当時の衣類は貴重品で長く使われた。これは野球のユニフォームも同様で、チャンピオン・ユニフォームも1年間使用されている。しかしどんなに強いチームでも1年の間には強い時期もあれば弱い時期もある。チャンピオン・ユニフォームを着たチームが負けると格好悪い。これほどバツの悪いものはない。誇りだが、プレッシャーも大きかった。

 実際チャンピオン・ユニフォームを着用した3チームはすべて・・・

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プロ野球意匠学研究家・綱島理友氏によるユニフォーム解説をチェック。

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