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近本光司の認知を超える

近本光司コラム 第11回 タイミングの主導権を握る「どこか僕自身が相手投手の投球リズムをコントロールしていたような感じになっていく」

 

死球による骨折離脱から復帰し、約1カ月。8月の打率は.327を記録し、快進撃を続けるチームを支えている。さらに月間本塁打は「4」と一番打者とは思えない打撃。ただ本人は本塁打は狙って打っている。その理由を解説していく。
写真=BBM

8月25日のホームランは、すべての条件がそろった中で、狙って打った、自分の中では完璧に近いものでした[写真=高塩隆]


本塁打は狙って打つ


 約2カ月ぶりの「認知を超える」になります。骨折離脱がありましたので、このコラムもお休みをいただいていました。現在、復帰してから約1カ月が経過しました。その中で、またいろいろな打撃の考えが出てきましたので、お話をしていこうと思います。

 復帰した7月22日から、先日の8月29日のDeNA戦(甲子園)の第1打席まで、実は同じバットを使い続けました。さすがにそろそろ折れるかな、というときだったので、まあ仕方ないな、という感じです。ただこのバットで4本塁打(8月は月間4本塁打)を打っています。

 今日はその本塁打を含めた「主導権」の話をしていきたいと思います。実は最近狙ってホームランを打ちにいく打席があります。当然毎試合、毎打席、必ず狙っているわけではありません。前回対戦での相手バッテリーの配球、その試合での流れ、試合の中での点差、前の打席での相手バッテリーの配球など、そのすべての状況を完全に把握したうえで、自分のメンタルの状態などが整い、真っすぐが来る確率が高いときに、ホームランを狙っています。

 それらすべてを満たして、しかも・・・

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