昨年MVPを獲得し、名実ともにMLBのスタープレーヤー、リアル二刀流として全米に認知される存在になった。そして2022年。ベーブ・ルース以来の記録に史上初の記録など、さまざまな記録を達成した。さらなる二刀流の進化を示したシーズンだったと言えよう。 文=メジャーリーグ編集部 写真=Getty Images 
一番いい状態でシーズンに臨んだ2022年。その言葉どおり投打でほぼ昨年以上の数字を残した
一番いい状態でシーズン・イン
満票の昨季に続く快挙が期待されたア・リーグの最優秀選手(MVP)争いで、エンゼルスの
大谷翔平は2年連続の受賞を逃した。ヤンキースの主砲としてリーグ記録を61年ぶりに更新する62本塁打を放ったジャッジとの一騎打ちで及ばなかった。
MLBネットワークの番組に出演した大谷は、残念な結果に終わっても「ここに呼ばれていること自体がすごく光栄なこと。来年以降も数多く来られるように頑張りたい」と思いを語り、初めてMVPに輝いたライバルには「MVPどうのこうのというより、一選手として毎日見ていた。楽しませてもらった人間の一人」と活躍ぶりをたたえた。
全米野球記者協会に所属する30人の投票者のうち、大谷に1位票を投じたのは2人だけ。いずれもエンゼルス担当として「二刀流」のすごさを目の当たりにしてきた2人で「素晴らしいシーズンを送った」と声をそろえた。結果的には大差がついたとはいえ、1918年のベーブ・ルース以来となる2ケタ勝利、2ケタ本塁打を成し遂げ、ワールド・シリーズが始まった1903年以降では初めて投打で規定に到達した。MVP級の価値を十分に証明した1年となった。
約9カ月前・・・
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