セ・リーグは阪神が18年ぶりのリーグ優勝、パ・リーグはオリックスがリーグ3連覇を果たした2023シーズン。セ・パともに王者がクライマックスシリーズも勝ち上がり、日本シリーズへ進出。史上2度目の“関西シリーズ”となった頂上決戦では4勝3敗で阪神がオリックスを退け、38年ぶり2度目の日本一に輝いた。色褪せない激闘の記憶──。セ・パ12球団の2023年の軌跡を振り返っていこう。


【シーズン成績】143試合65勝77敗1分勝率.458

　松井稼頭央監督の下で新スタートを切った今季、オリックスとの開幕戦(ベルーナ)は高橋光成が3年連続で開幕投手を務め8回1失点と好投。だが、1点リードの9回に新人の青山美夏人が登板したが、二死から前年まで同僚だった森友哉に右越えソロを浴びて追いつかれると、10回には新外国人のティノコが宗佑磨に決勝の右越えソロを許して惜敗と苦いスタートとなった。

　4月は貯金2で終えたが5月に失速。同11日に山川穂高の不祥事が発覚し、翌日から出場選手登録を抹消されると打線も低迷した。主将の源田壮亮は3月のWBCで右手小指を骨折した影響で開幕から出遅れ5月23日のオリックス戦で合流したが、6月13日には最下位に転落。交流戦は6勝12敗で球団史上初の最下位に沈み、30日のソフトバンク戦から8年ぶりの8連敗を喫した。7月4日には自力優勝の可能性が消滅し、9日には借金は18に膨れ上がった。

　7月10日から7連勝で最下位を脱出も・・・