プロ入りしても、甲子園での772球がついて回った。「投げ過ぎ」との周囲の声は、嫌でも耳に入ってくる。それでもスピードの呪縛から解放され、息を吹き返した。新たな姿で輝きを取り戻した右腕に、もう迷いはない。 文=田口元義(フリーライター) 写真=高原由佳、BBM 最後の打者を打ち取りガッツポーズ。シーズン終盤には…