投手中心で取り組んだ2015年シーズン。その能力を大きく花開かせ、“投手4冠”に届きそうな勢いだった。21歳ながら、日本を代表する投手に成長し、侍ジャパンでも大きな期待を背負う。 9月27日、
オリックス戦(京セラドーム)で先発し、8イニングを3安打無失点に抑え、今季15勝目を挙げた。投球数は134と多かったが、内容は危なげなかった。唯一、得点圏に走者を許したのは8回。二死を取ったあとに代打・小島に四球を与え、続く糸井に左前打を浴びた場面だ。だが、岩崎を空振り三振に取り、珍しくガッツポーズを見せてマウンドを守護神・
増井浩俊に譲った。同じく侍ジャパンの候補に挙がっている増井も危なげなく3人で抑え、この試合で38セーブ目を記録した。
昨季終了後、11勝、10本塁打という投打の成績に対して大谷は「それほど大した数字は残せなかったと思う。この数字を軽く超えるくらいの成長を見せたい」と満足することなく、2015年シーズンに挑んだ。
オープン戦での乱調を心配する声もあったが、正捕手・
大野奨太が欠場する中、
近藤健介との21、22歳の若いバッテリーで開幕5連勝。ふくらはぎのケイレンで降板、登板間隔が空くことはあったが、その後も順調に勝利を重ねた。
小久保裕紀監督は「(初戦の韓国戦で投板する開幕投手は)日本で今季一番・・・
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