過去4度クライマックスシリーズファーストステージ(以下CSファースト)に出場も一度も勝ち抜いていない
阪神。この鬼門を突破するためには助っ人のゴメス、
マートンの四、五番が、シーズン序盤のような力を発揮しないといけないだろう。阪神が最後にCSファーストで勝利を収めたのが2008年の対
中日の第2戦(京セラドーム)。このときは初回に4点を奪い試合を有利に進めた。
今季の猛虎打線は、初回に一番の
上本博紀が出塁し、二番・
大和が送り、
鳥谷敬、ゴメス、マートンが安打を刻み、先制点を奪う形が出来上がった。
広島も能力の高い先発投手たちがいるため、そう簡単には点を奪えない。だからこそ立ち上がりの不安定なときを狙うのが一番だ。ただ、終盤戦では、助っ人2人が抑えられると、打線も沈黙するケースが多かったのが気がかりだ。
しかし、そのマートンの後ろを打つベテランの
福留孝介が、シーズン終盤から打撃好調を維持。特に広島戦で決勝打を放つなど、勝負強さ発揮した。CSファーストでも、その打撃ができれば切れ目のない打線になりそうだ。
一方、投手陣は10月1日の広島最終戦(マツダ広島)でエース・
能見篤史が6回1失点と試合を作る投球を見せたことで、シーズン中盤の不調から抜け出した感がある。これで今年エース格の働きをした
メッセンジャー、広島戦6勝の
藤浪晋太郎、防御率リーグ2位の
岩田稔と、誰でも同じ力で先発させられる厚みをつかんだことで、藤浪などを短期決戦用としてダブル先発での起用の可能性もある。
9回は、こちらも終盤で抜群の安定感を見せた
呉昇桓が控えており、打線が序盤で4点以上奪えば、安心。ただ唯一の不安は・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン