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甲子園での完全敵地の戦いを1勝1敗で乗り切り、地元福岡で3連全勝。阪神を倒して日本一に輝いたホークスの秋山監督、3選手の喜びの声をお届けする。
写真=高原由佳

秋山幸二監督




──日本一おめでとうございます。

秋山 ありがとうございます。

──あらためて日本一を達成し今の気持ちをお願いします。

秋山 全日程が終わって、日本一という最高の結果を出せてホッとしています。

──今シーズン3 度目の胴上げとなりました。今までとは違った心境でしたか。

秋山 胴上げは全部うれしいんですけど、日本一の胴上げはまた違った意味で良かったですね。

──秋山監督にとって最後の特別なシリーズとなりましたが、どのようにシリーズに入られたのですか。

秋山 144 試合目のレギュラーシーズンとCSという本当にしんどい戦いの中で、勝ち上がって、日本シリーズ出場権を取りました。日本シリーズは短期決戦でどちらに転んでもおかしくないような形になると思ってますので、あとは思い切って選手たちがまたやってくれたらなと。その結果を僕は受けるだけでいいなという感じで入りました。最高の結果で終わって今は本当に最高の気分ですね。

──最高の結果の日本シリーズ、振り返って考えれば、どの試合、どの場面がポイントになりましたか。

秋山 今は忘れてますけどね(笑)。敵地の甲子園でスタートして、2戦目で武田がいいピッチングをしてくれて1勝1敗で福岡に戻ってこられたのは大きかったと思います。

──監督は選手たちがこのシリーズを伸び伸びやっているとおっしゃっていましたが、それは最後までそうでしたか。

秋山 そうですね。本当に松田がしっかりベンチから盛り上げてやっていますし、リーグ優勝とCSよりは伸び伸びやっている感じはしました。

──そういうことが日本一につながったのでしょうか。

秋山 そうですね。こればかりは相手がいる勝負なので、結果はともあれ、投手も野手もみんな持っている力を全試合にぶつけてやってくれました。

──選手たちが、何とか最後に秋山監督をヤフオクドームで胴上げしようという思いが伝わってきましたか。

秋山 本当ですね。結果、この試合で終わって僕としても最高の気分ですね。感謝したいと思います。

──あらためて最後に一言、ファンへのメッセージをお願いします。

秋山 今年1年開幕から応援していただき、ありがとうございます。最高の結果を出せて、僕としては本当に充実感でいっぱいです。6年間ソフトバンクの監督をやってきましたけど、本当にいい思い出ができました。本当に満足です。これからもまたホークスを一生懸命応援してください。

内川聖一外野手




──日本一おめでとうございます。

内川 ありがとうございました。

──あらためて日本一の感想から聞かせてください。

内川 レギュラーシーズンは最後144試合目で優勝を決めて、クライマックスシリーズも6試合で目いっぱいやってきましたので、そこから解放されて、すごく伸び伸びというか、気持ちよく野球がやれました。

──その中でのMVPに選ばれました。いかがですか。

内川 ヒーローインタビューでも言いましたけど、どれだけ打ったかよりもどこで打ったかということだと思います。2戦目の先制タイムリーも武田が一生懸命頑張ってくれて、3戦目のタイムリーもピッチャーが頑張ってくれたことによって勝ったので、たまたま僕がそこにいただけの話なので、本当にチームの選手全員に取らせてもらったなという感じです。

──このシリーズを振り返って、一番印象に残る試合、シーンは浮かびますか。

内川 全部、ですかね。勝った試合もそうですけど、負けた試合もそうです。いろんな状況がありましたし、いろんなプレーがありました。正直、全部印象に残っています。

──苦しいリーグ優勝、クライマックスシリーズ、日本一。これは内川選手にとっても皆さんにとっても大きな自信になる日本一ではないでしょうか。

内川 なかなか経験できない勝ち方もしましたし、なかなか経験できない苦しみも味わいました。それを乗り越えて最後優勝できたのは本当にうれしいと思います。プロ野球選手としてすごい経験をさせてもらったなと思います。

松田宣浩内野手




──まず、日本一の感想を教えてください。

松田 最後勝って日本一になれて、選手会長もやらせてもらって最高の形になったと思います。

──選手会長として迎えた日本シリーズ、どんな思いで臨みましたか。

松田 監督を日本一の監督にしたいと選手全員が思ってましたから、それが達成できて良かったです。

──松田選手個人としては、この日本シリーズを振り返っていかがでした。

松田 個人としては、全然(ダメ)でしたけど、最後のセンター前ヒットだけはチームのために打てたんじゃないかと思って、ホッとしてます。

──昨日の先制タイムリー、今日の決勝打、クライマックスシリーズ、144試合目の優勝を決めた活躍。本当に勝負強いところ見せてくれましたね。

松田 日本シリーズが始まる前の決起集会で監督が「日本シリーズは目立とう!」と言われたので、最後だけ目立てたんじゃないかと思って、ホッとしています。

──選手会長として秋山監督最後の花道を飾れた。監督へのメッセージをお願いします。

松田 僕のバッティングは監督につくっていただいたという思いがありますから、最後感謝の気持ちを持って日本一になれて良かったです。

大隣憲司投手




──日本一の感想から聞かせてください。

大隣 初めて日本シリーズのマウンドに立たせていただいて、日本一になることができて素直にうれしいの一言です。

──あの試合がこの日本一につながる試合になったと思います。プレッシャーもあったと思いますが、振り返っていかがですか。

大隣 一人ひとり、気持ちを込めてぶつかっていこうと思いました。気を抜くとどこからでも点を取れる打線なので、一人ひとりに向かっていった結果、7回までしっかりと抑えることができて本当に良かったと思います。

──リーグ優勝を決める試合、クライマックスシリーズ、日本シリーズと節目、節目でしっかりと結果を残しました。この好結果の要因を自身でどう分析していますか。

大隣 大事なところで監督に指名していただいて、本当にうれしかったです。監督を日本一にする気持ちが強かったです。自分自身も7月末からしかチームに貢献できなかったので、1試合1試合気持ちを込めて、投げさせてもらえるありがたさを感じながら、投げました。

──大隣選手にとっては大病から復帰の特別なシーズンでした。勇気を与えるピッチングだと思う方も多かったと思います。最後日本一になって、あらためて特別なシーズンになったのではないですか。

大隣 凝縮された3カ月というか、自分の中で、復帰してからここまであっという間でした。ここで終わるのではなく、来年またやっていかないと意味がないです。病気のことは忘れてというか、ここまでできるのは自分でも分かっているので、来年1年間しっかりと結果を出してからじゃないかなと思います。
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