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11月8日に福岡に集まり、約1週間、侍ジャパンが2017年のWBC覇権奪回に向けてMLBと強化試合を行った。その侍にエースとして招集されたオリックス金子千尋と、最年少で選ばれた阪神藤浪晋太郎。当然3年後はこの2人が侍ジャパン投手陣の中核を成す。今回2人の未来へ向け、投手論、変化球論を語り合った。
取材・構成=椎屋博幸、坂本 匠 写真=高塩 隆(インタビュー)、BBM 取材協力=東京ドームホテル「ドゥミル」

※このページの最後に金子千尋投手と藤浪晋太郎投手の連名、直筆サインボールとサイン色紙(各2名様)プレゼント応募についてお知らせがございます

侍ジャパンで初対面 お互いに認め合う存在


──突然ですが、初対面はいつだったのでしょうか。

金子 初めて……?

藤浪 はい、今回が初めてです。

金子 投げ合ったことないよね。

藤浪 はい、ないです。投げ合いたくないですね、僕は。勝てない試合を投げるのは嫌です。ローテーションの兼ね合いで、ずっと金子さんと当たるとしたら憂うつになりますよ(笑)。本来、相手投手は関係ないんですけど。

金子 でも、(相手投手を気にしないと)自分に言い聞かせることはあるよね。やっぱり多少意識する。

藤浪 結果に直接つながってきますからね。勝ち負けは相手投手との兼ね合いもあります。でも、金子さんだと、ある程度仕方ないかなと割り切るかもしれません。金子さんやマエケン(前田健太広島)さんクラスの投手だと、そう割り切れます。

金子 若いときは、僕もそう思っていたよ。でも、そう思いたくないし、できるだけ余分なプレッシャーを自分に掛けたくないからね。

藤浪 負けるつもりでマウンドには上がらないですよね。

金子 そこは、いいピッチングをするための気持ちの整理だよね。ただ、周囲が勝手に騒ぐけどね。

藤浪 どうしてもいい投手と当たると前日、あおられますからね(笑)。それも仕事なので。

金子 でも藤浪と対戦したら意識する投手だね。それでも、対戦するのは打者と言い聞かせるけど。

藤浪 ありがたいです。
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