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2014年ペナントレース総括

交流戦・球宴・ポストシーズンを一挙に振り返る!

 

【セ・パ交流戦】巨人が2年ぶりの交流戦V




 2014年度で節目の10年目を迎えたセ・パ交流戦。新たな試みとして、セ・リーグでの主催試合のみでDH制が採用され、例年とはまた違った戦いが見られたのも興味深かった。過去9年間はパ・リーグ勢が強さを発揮してきたが、上位6球団はセ3、パ3と拮抗した戦いが繰り広げられた。激戦を制したのは巨人。6月22日の東京ドームでのソフトバンク戦で勝った方が優勝決定という大一番を10対5で制し、2年ぶり2度目の栄冠に輝いた。なお、MVPには亀井義行(巨人)、日本生命賞には山田哲人(ヤクルト)、則本昂大(楽天)の各選手が選ばれた。



【クライマックスシリーズ】セは阪神が下克上で9年ぶりの日本シリーズ進出、パは王者の意地でソフトバンクが激闘を制す




 セ・リーグは2位の阪神が本拠地・甲子園の地の利を存分に生かし、ファーストステージで広島を1勝1分けで撃破。巨人とのファイナルステージにコマを進めた。下馬評では巨人有利の声も多かったが、投打の歯車ががっちりかみ合った進撃の虎が怒涛の4連勝。下克上で9年ぶりとなる頂上決戦進出を決めた。



 一方のパ・リーグはファーストステージを2勝1敗で勝ち抜いた日本ハムと、リーグ覇者・ソフトバンクが激突。第6戦までもつれ込む熱闘になったが、最後は第1戦に先発した大隣が中4日で7回無失点の好投。4対1で日本ハムを振り切った。またセのMVPは阪神の呉昇桓、パはソフトバンクの吉村裕基が選出された。



【日本シリーズ】ソフトバンク3年ぶりの覇権奪回!秋山ホークスが有終の美を飾る




 11年ぶりとなる西日本勢同士の対決となった今年の日本シリーズ。日本一決定の瞬間は前代未聞の幕切れとなった。ソフトバンクの3勝1敗で迎えた第5戦、9回表一死満塁で1点差を追う阪神の攻撃。バッター・西岡が守備妨害による併殺で試合終了。グラウンドには歓喜に沸くホークスナインと、ジャッジに対して猛講義をする阪神の和田監督や選手たちが交錯する日本シリーズ史に残るラストシーンとなった。



 初戦こそ落としたソフトバンクだったが、第2戦以降は総合力の高さを随所で発揮。武田翔太柳田悠岐ら若い力の活躍で、1敗からの4連勝で3年ぶりの日本一奪回。退任する秋山幸二監督は最高の形で有終の美を飾った。




【オールスターゲーム】2試合開催となった夢の球宴は1勝1敗の引き分け




 2010年以来の2試合開催となったオールスターゲーム。今年は西武ドームと甲子園で開催され、第1戦は全セが安定感抜群の継投リレーで7対0の快勝。第2戦は乱打戦となり、12対6で全パが意地を見せて1勝1敗で幕を閉じた。大谷翔平(日本ハム)、藤浪晋太郎(阪神)をはじめ、山田哲人(ヤクルト)、柳田悠岐(ソフトバンク)ら次代のプロ野球界を担うニューパワーたちが躍動。夢の球宴と呼ぶにふさわしい、華やかさと見応えある2試合となった。

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