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資金力生かして超大物獲得
松坂大輔が福岡へ


【補強ポイントはここ!】
先発投手のさらなる充実
左の中継ぎがやや手薄

▲9年ぶりの日本球界復帰となる松坂。右ヒジ手術などを経験し、2ケタ勝利からは6年間遠ざかっているが、果たして?



豊富な先発のコマ


 14年シーズンの日本一チーム。13年のオフには30億円とも言われる大型補強を行い、充実の戦力を整えた。13年は規定投球回をクリアしたのがエース・攝津正のみで、それがV逸どころかAクラスを逃す、4位に終わった原因と言われた。そのため、そのオフの補強は先発投手が優先事項。そこで獲得した中田賢一スタンリッジが14年はともにチームトップの11勝を挙げ、規定投球回もクリア。右ヒジ手術のため5月に途中離脱したウルフも15年の夏場には復帰できる見込みだ。

 先発投手のコマ不足の課題は解消に向かっている。先発転向後4年連続で2ケタ勝利をマークした攝津は規定投球回クリアこそならなかったが、最低限の仕事はこなした。「黄色じん帯骨化症」の手術から14年の7月に復帰し、日本一の立役者となった大隣憲司、日本シリーズ第2戦で「タテのスライダー」を武器に阪神打線を翻ろうし、日米野球でも経験を積んだ武田翔太、育成から支配下登録され、2勝を挙げた飯田優也や日本シリーズ第4戦で勝利を呼び寄せる好リリーフを見せた13年のドラフト1位・東浜巨などが15年の先発候補。そのほかにも経験者の帆足和幸山田大樹、若手有望株の笠原大芽がひしめいている状況だ。

 それでもやはり先発投手だった。3年総額12億円プラス出来高の好条件で、古巣の西武や地元のDeNAとの争いを制して、メジャー・リーグ8年間で通算56勝を挙げ、「まだまだ先発がやりたい」とこだわりを見せる松坂大輔を獲得。韓国リーグの奪三振王・バンデンハークの獲得も決定的となった。球団初の連続日本一は「めざせ世界一!」のスローガンを掲げる球団としての至上命題。それに万全の態勢を整えた。

 そのほか、あえて課題を挙げるとすれば・・・

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