週刊ベースボールONLINE



広島東洋カープ

 

24年ぶりのVへ充実の先発投手陣





GOOD 先発6枚が整備され、黄金時代を彷彿させる顔ぶれに
BAD 大砲・エルドレッドを欠き打線の迫力不足が顕著

 24年ぶりのリーグ優勝を“本気”で目指す陣容が固まった。若手が主力へと成長し、黒田、新井のかつてのエースと四番がチームに復帰。緒方新監督は「優勝しかない」と息巻いている。

 最大の売りはセ・リーグ屈指の先発投手陣。エース・前田と黒田の二枚看板に加えて、昨年の新人王・大瀬良、左の新戦力・ジョンソン、ストレートの力を取り戻し復調傾向にある野村、安定感を手に入れつつある福井と6枚がそろった。中継ぎに回る九里、戸田も先発としての期待が大きく、開幕先発ローテーションのメンバーに何が起こっても心配はない。

 何より、6人がそろったことで、昨年のように前田の登板間隔を詰めて谷間を埋める必要がなくなったことが良い方向に作用するはず。投手起用について緒方監督は「ピッチングコーチにある程度、任せている部分」と畝、小林両コーチに一任してシーズンを乗り切る予定だ。

 先発陣が充実する一方で、昨年、チーム一の登板数を投げた中田廉の調整が遅れるブルペンに多少の不安を残す。抑えはヒース、8回は一岡が既定路線だが、7回の人材が固まらない。「ここがシーズンを戦う上での一番のポイント」と中崎、永川、九里、またはケガの回復具合では新外国人左腕のザガースキーを候補に適任者を探っていくことになる。

 攻撃陣では昨年の本塁打王で、チームで唯一100打点以上を挙げたエルドレッドが右ヒザを痛めて開幕は絶望。大砲を欠き、打線の迫力不足は否めない。しかし、一方で指揮官が標榜する「機動力野球」を前面に出した攻撃が可能になる。エルドレッドの代わりに四番を打つグスマンは一発の期待は高くないが・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

特集記事

特集記事

著名選手から知る人ぞ知る選手まで多様なラインナップでお届けするインビューや対談、掘り下げ記事。

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング