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先取り!2016年ドラフト

田中正義・山岡泰輔など来年のドラフト候補を紹介!

 

ひと足先に来年のドラフトに目を向けてみると、即戦力として期待される逸材がいれば、将来性ある選手もズラリと並ぶ。2016年のドラフトで1位指名の可能性を感じさせる注目選手たちをカテゴリーごとに紹介しよう。
取材・文=佐伯要、写真=川口洋邦

大学生編・計り知れぬ将来性を持ち熱視線を浴びる156キロ右腕




「来年は彼がドラフトの中心になる」。早くもスカウトたちが口をそろえているのが、創価大の156キロ右腕・田中正義だ。

 今夏は侍ジャパン大学代表に名を連ね、NPB選抜との壮行試合(6月29日)で7者連続を含む8三振を奪うなど、投手陣の柱となった。

 186センチの長身で、ゆったりとしたフォームから常時140キロ台のキレのある直球を投げる。そして、要所では150キロを超える球で打者をねじ伏せる。この球速のメリハリについて、田中は言う。

「全球150キロを投げると、打者もタイミングが合ってくる。要所で速く見せるために、そういう投球も必要だと思います」

 この直球のほかに100キロ台のカーブ、120キロ台のスライダー、130キロ台のフォークがあるため、打者は的を絞り切れない。

 創価高では1年夏まで投手を務めたが、その後は右肩を痛めて外野手に転向。本格的に投手に復帰したのは、創価大に入学してからだ。1年間の体作りを経て2年春にリーグ戦デビューを果たすと、リーグ6連覇と大学選手権4強進出に貢献するなど急成長を遂げた。

 2季ぶりの優勝を目指す今秋のリーグ戦に向け、左打者の外角へのスライダーなど、変化球を磨いて投球の幅を広げることに取り組んできた。その成果もあり、共栄大1回戦(9月19日)でリーグ史上8人目のノーヒットノーランを達成するなど、10月18日までの6試合で6勝0敗。46イニング無失点(防御率0.00)と圧倒的な投球を見せている。

「その日の調子に合わせた投球ができるようになってきました。考えながらマウンドに立てています」

 来年のドラフトに向けては、「目の前の試合に一つひとつ勝つことが、そこ(ドラフト)につながる」と言う田中。投手歴が浅い分、いったいどれほどの投手になるのか、その将来性は計り知れない。これからの1年間、田中はスカウトやマスコミの熱視線を浴び続けることになる。

即戦力投手が集結


 創価大・田中を筆頭に、来秋の話題をさらいそうな即戦力投手がそろう大学生。現在3年生の彼らだが、すでに主戦を務める投手も多い。

 流通経済大・生田目は、最速155キロを誇る本格派右腕。今春までにリーグ戦で通算13勝を挙げ、今年の大学選手権ではエースとしてフル回転し、チームを準優勝に導いている。

流通経済大・生田目



 馬力のある慶大・加藤、抜群の制球力を誇る明大・柳、気迫あふれる最速149キロの直球にスライダー、フォークなど多彩な変化球で緩急をつけた投球を見せる立大・澤田の3投手も、すでに先発を担っており、経験は豊富・・・

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