リリーフの層構築のため、鈴木、野間の台頭がカギ
メジャー移籍する前田が抜け、大きな穴が空いた先発投手陣は来日1年目に最優秀防御率のタイトルを獲得し、14勝を挙げたジョンソンが中心となる。2015年シーズン中に痛めた右足首にいまだ爆弾を抱え、16年には41歳となる黒田にも頼らざるを得ない。この2人がローテーションから離脱するようなことがあれば、
広島の戦いの足元が揺らぐ。
先発の脇を固めるのが、15年に9勝を挙げた福井と先発に再転向する大瀬良。残った2枠をめぐっては戸田、野村に加えて、150キロ前後の直球とチェンジアップのコンビネーションで勝負する新外国人・ヘーゲンズとドラフト1位入団の岡田を中心とした競争となりそうだ。15年に初勝利を挙げた薮田、高卒2年目の藤井、塹江が争いに割って入れば、層が厚くなる。
抑えは15年に29セーブの中崎が自覚を持って臨む。課題はセットアッパーの確立で、実績のある永川、今村、中田、一岡がいるが、そろって15年に結果を残せていないのが不安点だ。先発の顔ぶれ次第では150キロを超える力のある直球を持つ戸田を抜てきする手もある。
攻撃陣は世代交代を推し進めたい。レギュラー定着が望まれるのが、野間、鈴木、會澤。センターラインを任される丸、菊池、田中の同学年トリオと合わせて、長期にわたってレギュラーを張るポテンシャルの持ち主だ。特に野間と鈴木に外野の両サイドを任せる算段が立てば、守備力の向上プラス伝統の機動力野球の実現が成るだけでなく、外国人枠を投手で3つ割くことも可能に。課題であるリリーフ陣の層の薄さを解消するためのポイントが、ここにある。
打てる捕手の會澤が定着し、
中日を自由契約となっていたルナが三塁へ・・・
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