秋山翔吾(
西武)のバットが止まらない。6月27日の
日本ハム戦(西武プリンス)では
イチロー(当時
オリックス)が1994年の5、6月に記録して以来、史上2人目の2ヶ月連続月間40安打をマーク。28日現在で打率.381で首位打者に立ち、安打数は121だから1年に換算すると238。2010年に
マートン(
阪神)が記録した214本の年間最多安打記録を更新する勢いだ。
7年ぶりの優勝を狙うチームのトップバッターとして、まさにナインをけん引している背番号55。好調の要因としてバットを寝かして構える打撃フォームの改善も奏功したが、精神面でゆとりを持ったことも大きい。
もともとは完ぺき主義者だった。「今までは凝り固まって、考え過ぎるところがありました」。例えば自分が理想とする打撃フォームで、しっかりとした形でボールを叩かないと気が済まないところがあった。しかし、そういった考えから脱却。理想像のハードルを下げ、自分が前向きになれる材料をつくるように心掛けるようになった。精神的な改善も打撃に好影響を及ぼしている。
心技体に充実する秋山。ファン投票で初めての球宴出場も決定し、今後がますます楽しみだ。