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岡江昇三郎

またクライマックスシリーズがやってくる。3位チームが日本一になっていいのか?勝負はオール・オア・ナッシングでいいのだが…

 

 ソフトバンク王貞治会長は現役時代に「巨人は優勝しなかったら何もないんだよ。ナッシングなんだ。これを分かってほしいね」とよく言っていた。常勝を宿命づけられた巨人選手の苦しさ、つらさを表現したものなのだが、実は、これはV逸チームすべてに言えることではないだろうか。ペナントレースにおいて、優勝を逃したら2位も6位も同じなのだ。「同じではない」という選手は、「同じだ」と考えたくないからそう言うのであって、「同じではない」と言える積極的な理由を持っているワケではない。敗者は敗者以外の何ものでもないと考えるのが、あまりにもつらいので、「同じだ」と言いたくないだけなのだ。

 敗者の傷口に塩をなすりつけるようなことを書いてしまったが、2位も6位も同じだと考えるところからプロの本当の戦いが始まるのではないだろうか。勝負にアイマイさがあってはならないのだ。

12チーム中6チームが「日本シリーズ」を戦う権利があるというのはどう考えてもおかしい。そうじゃない、中畑クン?


 常勝西武を築き上げた森祇晶元監督はボヤキが趣味のような(?)人だったが、森さんのボヤキの極めつきは「日本シリーズで負けると、ペナントレースの優勝がゼロのように言われるやろ。これはたまらんで・・・

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岡江昇三郎のWEEKLY COLUMN

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プロ野球観戦歴44年のベースボールライター・岡江昇三郎の連載コラム。

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