週刊ベースボールONLINE


2015年シーズンへの課題 ロッテ&中日

 

2010年にペナントでは3位でありながら日本一になり、下克上の名を高めたロッテ。だが、その後は泣かず飛ばずで14年も4位。それも5月29日を最後にAクラスから完全に脱落して最後は3位の日本ハムに7.5差をつけられていた。一方、谷繁新監督を選手兼任で就任させた中日も成果はまったく出なかった。首位と13.5差で、こちらも7月1日を最後にAクラス入りすることなく、最後は3位の広島にも6ゲーム差をつけられていた。

千葉ロッテマリーンズ


5年連続のBクラス

 ロッテは13年に勝率.521で3位だったが、14年は.465で4位とBクラスに沈んだ。84年に.557で2位、85年に.516で2位だったのを最後に2年続けてAクラスを守ったことがない。95年以降にAクラス入りした翌年の成績は以下のとおりである。

▽95年.543(2位)→.472(5位)
▽05年.632(2位)→.481(5位)
▽07年.555(2位)→.510(5位)
▽10年.528(3位)→.406(5位)
▽13年.521(3位)→.465(5位)

 5度も続けてAクラスを逃している。10年にはペナントレースでは3位だったもののクライマックスシリーズで勝ち進み、日本シリーズでも中日を4勝2敗1分けで下した。

 第4戦を終えて2勝2敗だったが、第5戦に10対4で勝ち、続く第6戦に延長15回の末に2対2で引き分け。第7戦は3回を終わって2対6と劣勢だったが、最後は延長12回の激闘の末に8対7で逆転勝ちして日本一に輝いた。

 この勢いならロッテ時代の到来かと思えたのに翌11年は本拠地開幕で2連敗すると、一度も首位に立てないまま最下位に低迷した。5位の楽天にも10ゲーム差を引き離されて前年の日本一チームの面影はどこにもなかった。

 個人記録を見ても2年と続く選手はいない。かつて福浦和也は01年から06年まで6年連続3割をマークした。プロ入り8年目の01年に初めて首位打者になると、パ・リーグの代表的選手に成長していたが、その後、ロッテで2年続けて3割を達成した選手はいない。

 角中勝也はプロ入り6年目の12年に打率.312で首位打者になったが、13年は.288、14年は.277と下降線をたどる一方だ。今江敏晃は3割を4度達成しているが、翌年は必ずダウンしている。05年.310→.267、08年.309→.247、10年.331→.269、13年.325→.270といった具合だ。

 そこで期待するのは・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

記録の手帳

記録の手帳

プロ野球アナリスト千葉功によるコラム。様々な数値から野球の面白さを解説。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング