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現場スタッフの奮闘で好調な観客動員

 

 オリックス・バファローズは今季、観客動員が好調です。京セラドーム大阪で行われた試合としては、4月29日の楽天戦が3万6128人で2005年の実数発表導入後、球団史上最高を記録しました。さらに5月3日のソフトバンク戦で3万6154人と記録を塗り替えました。

 その要因は確かに昨季、レギュラーシーズンで優勝争いを展開し、オフに華がある選手たちを補強したことで生まれたチームへの期待感があるでしょうが、球団職員のファンサービスへの取り組みを忘れることはできません。

 京セラドーム大阪での本拠地開幕シリーズになった4月3日からの日本ハム3連戦、来場者の方全員にロゴ入りの応援マフラーを配布するという球団では前例のない試みを実施しました。デザイン性が高く選手たちが欲しがるほど好評で、マフラー効果と分析していますが、この3連戦は5日に3万6098人で今季初の球団史上最高の観客動員を記録するなどし、実に計10万人を超える盛況ぶりでした。

 球団ではリテール事業部の山本康司グループ長を中心に、この3連戦を満員にしたいと何カ月も前から準備をしてきました。特に1カ月前からは毎日、朝昼晩3回、前売りチケットの販売状況を確認し、ファンクラブとの連動を図るなど埋まらない席の販売活動を連日続けました。開幕が迫ると、現場スタッフは追い込みで終電に乗れない日々を送りました。彼らの苦労がなければあり得なかった10万人動員でした。

 これで勢いに乗りました。4月29日の楽天戦は『Bsオリ姫デー2015』と銘打ち、京セラドーム大阪への女性の来場者の方全員に紺色にピンクラインのレプリカユニフォームをお渡ししました。広島の『カープ女子』に象徴されるように・・・

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セトヤマ雑記帳

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オリックスの球団本部長の要職を務める瀬戸山隆三がチーム運営について語る連載コラム。

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