ルーキーではない。社会人から入団して3年目だから、若手とも呼べない。しかし、新生ラミレスDeNAが上位を狙うために、必要なピースの一つだろう。4年目の一軍定着を目標に、飛躍を誓う。 シーズンオフのある日、
安部建輝は実感を込めた。「1日1日を本当に大事にしないといけない。後悔しないように、やれることを精いっぱいやっていかないと……」。チームでは10人前後の選手が戦力外通告を受けた。毎年のように痛感するシビアな世界。「危機感もそうですけど、野球をやらせてもらえる以上は結果を残さないと意味がない」と、表情を引き締めてグラウンドへ向かった。
井納翔一、
三嶋一輝らと同期入団のプロ3年目。チャンスは少なくても、一軍では1→4→5試合と出番を増やした。今季は防御率2.89の好成績。
「特別、速い球があるわけでもないので、どうすれば打者を抑えられるか。自分なりに考えるしかないと思っています」とツーシーム、スライダー、フォークの組み合わせで工夫してきた。4月21日に初昇格。与えられた役割はまず、ロングリリーフと敗戦処理だった。
初登板は4月29日の
広島戦(マツダ広島)だった。先発の
高橋尚成が2回6失点でKOされ、3回からマウンドに上がった。「緊張はなかったです。僕の立場は1回やられれば(打たれれば)終わり。一人ひとり、抑えることに必死でした」。3回からの3イニングを1安打、無失点で切り抜けた。
「調整は難しいかもしれないけど・・・
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