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2年連続で「支配下指名」なるか?

独立リーグの有力候補8選手を厳選ピックアップ

 

昨年10月のドラフト会議では2選手が支配下、4選手が育成選手として指名を受けた。
そして、隠れた才能を求めるプロからの熱視線は今でも続いている。
各地では現在、前期リーグ戦が開催中。
その中で、選手たちは夢のステージへの“ステップアップ”を目指して奮闘中である。
その中で目についた有力選手を、各リーグの密着ライターが厳選ピックアップする。

【四国アイランドリーグplus】
横手投げの又吉、井川ら個性派選手がアピール合戦

 5月に入り、NPBスカウトも多数球場に訪れる中、アイランドリーガーたちは「ドラフトにつながれ!」とばかりに猛アピール中だ。投手では香川の右サイドスロー・又吉克樹(環太平洋大)が素材の良さを見せる。チームを率いる西田監督の今年のイチオシだ。同じくサイドスローの井川博文(金沢学院大)、1完封を含む4勝を挙げている徳島のエース・山口直紘(千葉熱血MAKING)、香川のクローザー・酒井大介(駒大中退)らが好調だ。

 野手ではスピードを武器とする徳島のリードオフマン・吉村旬平(光明相模原高)が快足を飛ばす。こちらも足が魅力の愛媛の中堅手・高田泰輔(新田高)、高知の強打者・河田直人(愛知学院大中退)、キレのある守備を武器とする徳島の大谷真徳(立正大)ら外野手の好素材が光る。内野手では愛媛・藤長賢治(大体大)、徳島・松嶋亮太(大分大)、香川・生田目翔悟(JFE東日本)、高知・村上祐基(立正大)らがドラフト指名を見据えている。
[凡例]
1.生年月日
2.投打
3.身長体重
4.出身地
5.経歴
6.昨年度のリーグ戦実績
7.選手のタイプ
8.寸評
※データはすべて5月8 現在

井川博文[投手・高知ファイティングドッグス]

1.1987.8.28
2.右右
3.178cm80kg
4.鳥取
5.倉吉農高-金沢学院大-愛媛マンダリンパイレーツ(11)-高知(12〜)
6.27試合2勝6敗4S、防御率2.10(5位)
7.益田直也(千葉ロッテ)
8.四国リーグを代表する右のサイドハンド。最速147キロのストレート、スライダー、チェンジアップを武器に狙って三振が取れる。今季はここまで防御率2.73で、6試合で奪った三振の数36はリーグトップ。

又吉克樹[投手・香川オリーブガイナーズ]

1.1990.11.4
2.右右
3.180cm74kg
4.沖縄
5.西原高-環太平洋大-香川(13〜)
7.林昌勇(カブス)
8.四国リーグ1年目ながらすでに3勝。防御率0.83(1位)。投球リズムが非常に良く、常時140キロ台を計測するストレートは最速147キロ。スライダー、シンカーなどの制球力も高い。サイドスローからキレのあるボールを投げ込み、NPBでは、セットアッパーやクローザーとしても使えるかもしれない。

吉村旬平[外野手・徳島インディゴソックス]

1.1991.6.29
2.右左
3.178cm82kg
4.神奈川
5.光明相模原高-徳島練習生-徳島(11〜)
6.80試合、打率.245、3本塁打、76打点、18盗塁
7.糸井嘉男(オリックス)
8.50メートル5秒7の俊足と巧打が売りのリードオフマン。昨年よりもさらに打撃に磨きがかかった。打率.333(8位)、2本塁打、9打点。出塁率.436、長打率は.600。外野守備の安定感も十分である。

篠田朗樹[投手・信濃グランセローズ]

1.1988.6.1
2.右左
3.180cm90kg
4.埼玉
5.甲春日部共栄高-武蔵大-信濃(11〜)
6.41試合3勝1敗18S、防御率1.25
7.馬原孝浩(オリックス)
8.強心臓を武器にするリーグ屈指のクローザー。スライダーとチェンジアップの制球力と、三振を奪えるフォークが冴えわたる。捕手から本格的に投手へ転向して間もなくに入団した信濃で一気に開花した。入団2年目の昨季に残した防御率1.25と18セーブはリーグ記録。
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