週刊ベースボールONLINE

球界インサイド・リポート

星野イーグルスが抱える問題点

 

昨季王者にいったい何が起きているのか。5月24日の中日戦(コボスタ宮城)で敗れて2011年以来、借金は3年ぶりの9にまでふくらんだ。主力の不振とケガ、さらに期待された新戦力も結果を出せずに低迷脱却の糸口すら見つけられない。
ここでは低空飛行を続ける星野イーグルスの問題点にメスを入れてみたい。

写真=BBM



 つい数カ月前の栄光が幻だったかのように、楽天に暗い影が落ちている。交流戦開幕を迎えた5月20日のDeNA戦(コボスタ宮城)、2対3で敗れた。先制点を奪いながらも勝ち切れなかった。何度も得点機を作りながら、あと1点が及ばない。今季2度目の5連敗となり、星野仙一監督は「本当に弱くなったな……。情けない」と失望感をにじませた。「逆転の楽天」と言われた昨季の強さは、どこかへと消え去った。日本一に輝いた昨季はリーグ最多となる36度の逆転勝利を収めたが、今季はシーズン45試合を終えて、たったの4度。先制を許した試合は3勝20敗で勝率1割3分は12球団ワースト。粘り強さの欠片もない。低迷する姿を象徴していた。

 絶対的エース・田中将大が抜けた穴を埋めるべき打線が、まったく振るわない。楽天打線はパズルのピースがひとつ狂ったことで崩壊した。昨季、不動の五番を任されていたC.マギーがメジャー復帰。代わりに五番に入ったユーキリスは21試合で打率.215と不振で、5月上旬に左カカト痛で検査帰国。立花陽三球団社長は、田中のポスティング移籍を認めた決め手に「(補強による)得点力アップで田中の部分は十分埋まる」と挙げていた。だが、その目論みは甘かった。

 投打ともに支柱を失ったチームのダメージは想像以上だった。開幕からここまで・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

HOT TOPICS

HOT TOPICS

球界の気になる動きを週刊ベースボール編集部がピックアップ。

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング