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巨人 山口俊・得意の対パで復活誓う

 


 “期待外れ”ではなかったと、証明する。昨オフ、FA権を行使してDeNAから加入するも故障で出遅れていた山口俊が、交流戦中に復帰する可能性が高まってきた。

 昨年12月に3年総額7億円(推定)の契約を結び、「心機一転、新しい自分をつくりたい」と新天地へ飛び込んだ。だが、昨秋から続く右肩違和感のため、春季キャンプは三軍スタート。2月中旬にはインフルエンザにかかるなど、調整は難航し、5月に入りようやく復帰のメドが立ってきた。

 5月11日の移籍後初のシート打撃登板を経て、18日に移籍後初実戦となるイースタン・リーグのヤクルト戦(ジャイアンツ球場)に先発し、2回1安打無失点。最速149キロを計測し、復活を印象づけた。「(右肩の)怖さなく打者と勝負できたのが、一歩前進。もう少し長いイニングを投げていきたい」と投球回を伸ばして先発調整を進める。堤GMは「彼の場合は二軍で結果を残してから、というレベルではない」と話し、コンディションに問題がなければ、一軍昇格にGOサインが出る日も遠くはなさそうだ。

 交流戦では2014年の先発転向以降、10試合に登板し、5勝2敗、防御率2.42。ビジター(つまりパ・リーグの本拠地)では5戦負けなしと好相性だ。「チームの戦力として働かないといけない。1日1日ペースを上げてやっていきたい」と山口俊。強打者が居並ぶパ球団との対戦で、チームを救うことができるか。得意の交流戦で復活を遂げる。
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