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日本ハム・西川遥輝 理想的な一番打者への期待/斬り込み隊長の矜持

 

2018年も栗山ファイターズ不動のリードオフマンとして欠かせない西川


 2018年もリードオフマンの筆頭候補は西川遥輝だ。広角に打ち分けられる打撃力。ツボにはまれば一発長打も打てる。足の速さは言わずもがな。投手にとっては厄介な理想的なトップバッターだ。相手も試合開始と同時にこの男と対戦させられるのはいきなり精神力を削られる。少しでも間違えば「やられる」と思わせるすごみは年々増してきている。

 17年シーズンは3年ぶり2度目の盗塁王に輝いた。盗塁成功率は.886(成功39、失敗5)。状況判断に長け、走るべきシチュエーションで仕掛けているから成功率は上がる。視野の広さ、確かな観察眼は外野守備でも生かされている。1歩目の速さは球種やコース、バット軌道などを瞬時に勘案して打球の行方を予測していると明かしている。

 盗塁の失敗が少ないのも広い守備範囲を誇るのも単に足が速いだけではない。多くの情報を一瞬にして整理し、正しい判断を下せるから成功率が上がる。それは打撃でも同じ。打つべきボールを状況に応じて的確に打ち返す。野球を奥深く熟知しているからこそ攻守走で高いレベルを維持することができる。試合の流れを最初に決められる一番打者こそ、この男によく似合う。

 契約更改後の会見ではトップバッターへのこだわりを聞かれ、「特にはない。責任ある打順を打ちたいという思いはあります」。この言葉の裏には一番を含めた上位打線を指しており「チームを動かせるので」と理由を語った。ただ、思う。こんなに嫌らしいトップバッターはほかにはいない。

写真=BBM

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