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楽天・内田靖人内野手 5年目の開花は目前/生き残りにかける

 

期待される打撃でアピールを続けている


 誰もが認める高い潜在能力が、本格的に開花しようとしている。プロ5年目を迎えた内田靖人は、初めて春の一軍キャンプに参加。3月11日までのオープン戦7試合に出場し、25打数11安打、打率.440、1本塁打、8打点と結果を残している。

 特に存在感を示したのは、今季初のオープン戦となった2月24 日の広島戦(沖縄)だった。「四番・一塁」でスタメン出場すると、4回には右越え1号2ラン。さらに8回にはセンターに同点の2点適時打を放ち、2安打4打点と四番の仕事を果たした。「タイミングをしっかり取って、確率を上げることに取り組んできた。それを実戦で出せている」と胸を張った。

 意識改革も結果につながっている。昨季までは狙い球を絞っていても、狙い球ではない甘い球を見逃すと、後悔することがあった。「去年までは、どうしてもボールを追いかけてしまうことが多かった。腹をくくることができなかった」。今季はたとえ見逃し三振に倒れても、狙いを持っての結果ならば納得できるようになった。狙い球に対して、より集中して打席に立っている。

 梨田監督も「だいぶ成長してきた。タイミングの取り方とか。競争が激しい中で、結果を出している」と期待を寄せている。「まだ開幕一軍に入ったことがない。そこを目指して、アピールしていきたい」と話した昨季のイースタン・リーグ本塁打、打点の2冠王。広角に運べる長打力を武器に、内野の一角を狙っていく。

写真=上野弘明
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