意外(？)と書いては失礼だが、小林誠司捕手のペナントレースでは今季第1号アーチ(WBCと球宴で1本ずつ)が、ベンチのムードをグッと盛り上げた。8月30日の広島戦[東京ドーム]、2点リードの4回一死、八番に座った小林が思い切りよく振り抜いた打球は左翼席へ。「入るとは思わなかった」と本人も驚く今季362打席目の待望の一発に、高橋監督も「今季中に見られて良かった。なかなか打たない選手が打ったら大きい」と笑顔を見せた。

　チームは前日まで本拠地・東京ドームでの広島戦7戦全敗中で、残りはこの日を合わせて2試合のみ。不名誉な全敗の可能性もあったが、小林の中押し弾などもあり、ようやくの勝利を手にした。