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本誌編集長コラム

理想のボール

 

「投げっぷりの良さ」を身上としている高橋光成西武)が理想としているのは、「誰が見てもすごいと思うボールを投げる投手」だ。「例えば野球を見るのが初めての人でも、すごいと思うようなボール。やっぱり、それがすごい投手だと思いますから」。例えば、チームの先輩である岸孝之のように。一目で分かるえげつないボールを投じることのできる投手を目指しているという。

「こういうボールを投げたいという理想もあります。例えば分かっていても打たれないボール。バッターが狙っていてもファウルが取れたり、空振りが取れたりするストレートを投げたいんです」

 8月9日のオリックス戦(京セラドーム)でプロ初勝利。今季の高卒新人一番乗りで白星を挙げると、16日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)で2勝目をマーク。さらに、23日のロッテ戦(西武プリンス)で3勝目を飾った。

「荒々しさも持ち味で大切にしたいですけど、もっとストライク先行でテンポよく投げられたら」と本人も言うが、それ以外にも当然、課題は多々ある。とはいえ、魅力は十分。理想のボールを投げられる過程をじっくりと見ていきたい投手だ。
野球の風

野球の風

週刊ベースボール編集長の編集後記。球界の動きや選手に対して編集長が思いをつづる。

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