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新たなる挑戦即戦力を期待され2014年ドラフト2位でオリックスに入団。3月28日の開幕戦で中継ぎとしてプロデビューを果たすも、5月上旬、チーム事情から先発へと転向した東明大貴。開幕前、「先発でも、その後ろで投げるにしても、勝ちに貢献できるピッチャーが理想」と話していた右腕は、一軍での居場所を確保するため、今、必死にもがいている――。
取材・構成=三橋祐子写真=佐藤真一、松村真行

苦しくも充実の日々

──開幕から3カ月半がたちました。

東明 プロの厳しさを実感しています。最初のころはいいところを見せたい気持ちが強くて、なかなか結果を出せない自分に焦りを感じていましたね。今思えばあっという間でしたけど、1日1日吸収することが多くてとても充実した3カ月半でした。周りの方々からたくさんアドバイスをいただきましたし、最初は中継ぎにいたので、中継ぎの方々にもいろいろな話をしていただきました。

──ご自身で成長したなと感じるところは?

東明 技術的な部分はまだ全然プロのレベルに追い付いていませんが、精神的な部分ではいろいろなことをこの3カ月半で得られました。

──特に学んだことは何でしょう。

東明 中継ぎのときは毎日試合なので、打たれてもとにかく切り替えることが大切だと教わりました。社会人のときは一発勝負でしたが、プロは負けても次の日も試合があります。次の日に向けていい準備をし、毎日いかに自分のベストに持っていくかということが大切です。

──初登板は開幕の日本ハム戦(札幌ドーム)、延長12回の場面でした。

東明 すごく緊張しました。当然プロで投げるのは初めてのことですから、正直分からないことだらけだったんですけど、とにかく思い切ってやるしかないと思ってマウンドに立ちました。結果的に一つもアウトが取れず、周りの方には「しょうがない」「大丈夫だよ」と声を掛けていただきましたが、自分では「これからやっていけるのかな」とすごく考えてしまいました。

 でも、あのときは・・・

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