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プロ野球仰天伝説

【プロ野球仰天伝説59】日本が嫌いで嫌いで仕方がなかった走り屋2世【助っ人トンデモ話】

 

長いプロ野球の歴史の中で、数えきれない伝説が紡がれた。その一つひとつが、野球という国民的スポーツの面白さを倍増させたのは間違いない。野球ファンを“仰天”させた伝説。その数々を紹介していこう。

バンプ[1983−84阪急/内野手]


阪急・バンプ


 父親はメジャー・リーグの盗塁王、モーリー・ウィリス。まだ30歳と若く、メジャーでの実績も十分ということで、大いに騒がれて83年に阪急入りしたのが、バンプだった。阪急は父が臨時コーチをしたこともあったチームだ。

 しかし、日本の野球を完全にバカにし、体調管理をしないからぶくぶく太り、開幕してからもさっぱり。しかも、結果が出ていないのに「メジャーではこうやっている」が口癖の、いわゆる、いけすかない野郎だった。

 2年目には上田利治監督と何度も衝突し、つかみ合い寸前になったこともある。上田監督は二軍落ちを主張し、反対するフロントに辞意までチラつかせた。8月になってようやく(?)登録抹消。ずっと「日本は嫌い。早くアメリカに帰りたい」と言っていたバンプはそのまま退団し、希望どおり帰国した。

写真=BBM
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