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ここからは「四国アイランドリーグplus」、「ルートインBCリーグ」、「ベースボールファーストリーグ」の3つの独立リーグで、スカウトから注目を浴びている15人を一挙紹介する。
取材・文=高田博史[四国アイランドリーグplus]、メイルマン[ルートインBCリーグ]、中川路里香[ベースボールファーストリーグ]

※文中内にある成績は9月10日時点のもの
写真に対する凡例は[1]生年月日[2]投打[3]身長体重[4]出身地[5]経歴

【四国】即戦力右腕に期待


 3つの独立リーグのなかで、最多となる37人(育成含む)をNPBに送り出している四国アイランドリーグplusには、今年もイキの良い選手がそろっている。

 スカウトからもっとも注目を浴びているのが、徳島のエース・入野貴大だ。最速153キロのストレート、スライダー、フォークボールを武器に今季、ハーラートップの15勝を挙げている。高校時代は内野手兼投手。四国リーグで投手としての本格的なキャリアをスタートさせた。過去最高の実績を引っ提げ、悲願のドラフト指名に挑む。

いりの・たかひろ[投手/徳島] [1]1988年11月26日[2]右投左打[3]180cm84kg[4]高知[5]岡豊高-プロ育成野球専門学院-四国リーグ・愛媛[08〜12]-四国リーグ・徳島[13〜]



 そしてもう一人、ワインドアップモーションから思い切り打者のヒザ元に投げ込む最速146キロストレートが魅力的な山本雅士も注目株。ともに即戦力として活躍できる力を十分に持っている。

やまもと・まさし[投手/徳島] [1]1994年11月3日[2]右投左打[3]173cm78kg[4]広島[5]安芸南高-四国リーグ・徳島[13〜]



 打者では吉村旬平と大谷真徳がドラフトで指名を受ける可能性を大いに秘めている。吉村は垂直跳び90センチなど(NPB平均は70センチ)高い身体能力を持ち、攻守走どれをとっても一級品となり得る素質を持っている。今年、打撃のパンチ力がさらにアップしており、高松・レクザムスタジアムの場外に2本の特大アーチを放っている。

よしむら・しゅんぺい[外野手/徳島] [1]1991年6月29日[2]右投左打[3]178cm84kg[4]神奈川[5]光明学園相模原高-四国リーグ・徳島[11〜]



 そして入団3年目の昨年にブレークした大谷は、スピード感あふれるプレーと打撃で、徳島2度目の総合優勝の立役者となった。今季は積極的に内野守備にも挑戦し、プレーの幅を広げている。打率はリーグトップの.328だ。

おおたに・まさのり[外野手/徳島] [1]1988年9月4日[2]右投左打[3]185cm80kg[4]神奈川[5]世田谷学園高-立正大-四国リーグ・徳島[11〜]



 香川で目を引くのが最速153キロのストレートを持つ篠原慎平。2010年、四国リーグ・愛媛時代に発症した肩のケガにより3年間実戦登板がないまま退団。だが13年、練習生として入団した香川で見事な復活を果たした。肉体改造にも成功し、先発から抑えまでこなせる万能タイプの右腕だ。

しのはら・しんぺい[投手/香川] [1]1990年6月13日[2]右投左打[3]186cm95kg[4]愛媛[5]今治精華高通信制課程松山校-四国リーグ・愛媛[08〜12]-四国リーグ・香川[13〜]



 そして緩急の効いた変幻自在な投球で三振の山を築いている寺田哲也からも目が離せない。球速以上のキレを感じる最速149キロのストレートが最大の武器だ。

てらだ・てつや[投手/香川] [1]1987年4月2日[2]右投右打[3]183cm90kg[4]栃木[5]作新学院高-作新学院大-BCリーグ・新潟[10〜13]-四国リーグ・香川[14〜]



 高知には高校通算26本塁打を記録したスラッガー・河田直人がいる。1年目の昨年から「高知の主砲」として非凡な打撃センスは関係者の間で注目の的となっていた。2年目の今季も堂々打率3割(.321)をキープし、首位打者争いに名を連ねている。

かわだ・なおと[外野手/高知] [1]1992年4月15日[2]右投左打[3]180cm85kg[4]大阪[5]生光学園高-愛知学院大中退-四国リーグ・高知[13〜]

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