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ソフトバンク・川瀬晃 強い覚悟の上の自己犠牲/来季はひと味違います!

 

自ら球団に要望。来季より背番号「0」を着けることが決まった川瀬


 9年目となる来季は、川瀬晃にとって大事な勝負のシーズンとなる。今季はキャリアハイの102試合に出場。内野4ポジションはすべて守り、代打、代走だけでなく、シーズン終盤にはスタメンの機会もつかんだ。オフの契約更改では1000万円増の年俸2700万円でサイン(金額は推定)。「来年にかける思いは人一倍強い。絶対にショートでレギュラーを獲る」。同郷・大分の先輩で、かつて自主トレで師事した今宮健太から遊撃のポジションを奪ってみせる覚悟だ。

 その強い思いを示すように、秋季キャンプでは小久保裕紀新監督に打撃投手を直接お願いするなどし、精力的に特打などを行った。真正面からスイングを見続けた指揮官は「3年前は俺の真っすぐでも半分ぐらい(逆方向に)ファウルを打っていた。バットの出し方を覚えたんでしょう。成長している」と強調。その上で「打線の中であれだけ自己犠牲を表現できるプレーヤーはホークスの一軍にもあまりいない。そういう点では非常に貴重な存在」と、小久保ホークスにとって川瀬が重要な選手の一人であることを認める。

 本人も、強い覚悟とともに自らの役割を理解している。プロ8年で本塁打はゼロ。左の強打者が並ぶ打線で、自らの武器でもある小技にさらに磨きをかけることがレギュラー奪取への近道だと信じている。「チームが勝たないと意味がない。勝ち試合は、犠打やエンドランも決まったケースが多いイメージがある。そういう人がいないと打線は良くない。そこの役割を自分がやりたい」。打線に欠かせないレギュラーとなる覚悟だ。

写真=井沢雄一郎
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