
▲昨秋からはキャプテンとしてチームをけん引するエース。トレーニングでも、リーダー自ら率先して動いた
取材・文=岡本朋祐 写真=前島進 明らかにスリムになった。“虎の恋人”として
安樂智大を密着マークする
阪神・山本宣史スカウトは開口一番「痩せたな。体が引き締まって、よく動いている」と目を細めていた。
1月4日の始動日。阪神のほか、
楽天・
山下勝己スカウト、
日本ハム・
加藤竜人スカウトが訪れたが、最も気がかりだったのが右ヒジの状態だった。約3メートルからゆっくりと距離を伸ばしていき、塁間までのキャッチボールを計70球。安樂は時折笑顔を見せ、久しぶりの投球を楽しんだ。
「痛み? まったくありません。はじめのうちは私生活でも(痛みが)ありましたが、今はストレッチをしても痛みは出ません。3カ月も投げていなかったので、フォームも含め、徐々に上げていきたいと思います」
ネット裏から見守った阪神・山本スカウトも安堵の表情を見せた。「元気な姿を見せてもらって、何も心配することはない。主将になって、練習でも厳しいことを言っている。精神的にも強くなったのではないか」
アクシデントが起こったのは、昨年9月22日の県大会1回戦(対西条高)。実は試合数日前から右ヒジに違和感があったが、リーダーとしての自覚から先発マウンドへ。だが、我慢も限界に達し、3回途中で無念の降板。チームも2対4で敗れている。
病院でMRI検査を受けた結果、医師から年内の「投球禁止令」が言い渡された。安樂と言えば・・・
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