
今春のセンバツに出場した星稜高・奥川、横浜高・及川と自身を比較して「2人のほうが確実に上。勝てるピッチャーになりたい」と語る。同校35年ぶりの夏の甲子園出場を遂げ、日本一の舞台で投げるのが夢だ/写真=矢野寿明
甲子園で繰り返した奥川の発言を“引用”
東北人気質なのか、
佐々木朗希は人前であまり表情を崩さない。50人近い報道陣が取り囲む共同会見では寡黙で、言葉数も多いとは言えない。2019年初の対外試合となった作新学院高(栃木)との練習試合後、たった一瞬だけ笑みをこぼしている。
甲子園でセンバツ準々決勝が行われていたこの日(3月31日)、矢板運動公園野球場では日米18球団45人のプロ関係者が熱視線を送った。3回2安打1失点。昨秋に計測した自己最速にあと1キロに迫る156キロを計測し、6奪三振と上々の滑り出し。「いろいろな変化球を試しながら『大人のピッチング』をしました」と淡々と試合を振り返っている。
8日前、センバツ開幕日(3月23日)を思い出した。星稜高・
奥川恭伸は履正社高との1回戦を前に「賢いピッチャー」「大人のピッチャー」を目指していると繰り返していた。佐々木は練習の合間に甲子園を逐一チェック。特に高校生有力投手で「四天王」を形成していた奥川と横浜高・
及川雅貴の投球には興味津々で「自分も負けないように、勝てるピッチャーになりたい」と、同級生の活躍がモチベーションを高める要因となっていた。そこで、奥川の発言を受けた「大人のピッチング」なのかを確認すると・・・
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