ここからは今季新しく加入した外国人たちの活躍ぶりを見ていく。大きな期待を受けしっかりと結果を残している助っ人もいる一方で、なかなか実力を発揮できていない助っ人もいる。そこで編集部独自の選定でここまでの活躍ぶりをA〜Dで評価し紹介していこう。 写真=BBM ※7月11日現在で一軍の試合出場のある新外国人のみ掲載。成績も7月11日現在 評価A 広島・レグナルト 「ハンマーカーブ」と速球でキリキリ舞い

カイル・レグナルト投手/188cm/103kg/左投左打/投手成績:38試合4勝1敗0S13H、42回 防御率0.86
開幕から16試合連続無失点、自責点は19試合目の登板まで0という安定感を見せた。当初はビハインドの展開での登板が主だったが、だんだんと勝ちパターンのゲームでの中継ぎも任されるようになり、7月11日現在13ホールドをマークしている。左腕からの140キロ台後半から150キロ超の速球は威力があり、主にスライダーとのコンビネーションでカウントを整えて、得意の「ハンマーカーブ」やチェンジアップ、あるいはズバッと速球勝負で打者を打ち取る。時折制球を乱すことはあるものの、42イニングの投球回で44奪三振と、三振を取れるところが強みだ。ラーメンが大好きで、遠征先などでも周囲から情報を収集し、ラーメンを食べ歩いている。
評価A 阪神・ジョンソン 絶対的セットアッパー

ピアース・ジョンソン投手/188cm/91kg/右投右打/投手成績:33試合2勝1敗0S23H、33回1/3 防御率0.54
投げる機会を求めて
阪神に入団。キレのある150キロ台の真っすぐと、鋭く曲がり落ちるパワーカーブを駆使し、セットアッパーとして開幕を迎えた。さらにセットポジションから、クイックなども交える投球術を駆使し、開幕から16試合連続無失点の快投を見せる。内容もほぼ三者凡退で、三振の山を築くなど相手打者を圧倒した。途中、投げ過ぎにより疲労回復のため約2週間の登録抹消で休養した。一軍復帰してからも、危なげのない投球を続け33回1/3で46奪三振の成績を残している。性格も陽気で日本の文化に興味を持っており、気に入った日本語はメモに取って、会話の中でも日本語を積極的に話すなどチームにもしっかりと溶け込んでいる。
評価B 巨人・C.ビヤヌエバ 打撃は“?”でも守備は一流

クリスチャン・ビヤヌエバ内野手/180cm/95kg/右投右打/打撃成績:58試合168打数38安8本23点0盗、打率.226
日本野球へのアジャストのために一時二軍降格もあったが、三塁でコンスタントに出場を続ける。本塁打数こそ8にとどまり(昨季はメジャーで20発)、打率も低調だが、打席では常に一発長打の匂いをさせている。守ってはフットワークが軽く、三塁線の打球を逆シングルで捕球してからのノーバウンド送球は、日本人にはなかなかマネできないポイント。
評価B 阪神・マルテ 勝負強さがある中距離ヒッター

ジェフリー・マルテ内野手/185cm/99kg/右投右打/打撃成績:52試合180打数48安7本29点0盗、打率.267
右の大砲候補として来日したが、実際には中距離ヒッターでライナー性の打球が多い。開幕はケガにより間に合わなかったが、一軍登録後は日本の投手にも徐々に慣れてきている。やはり本塁打の数がやや少ないのは気になるが、勝負強さも見せてきており後半戦に期待できる。新外国人ソラーテの加入でさらなる奮起が求められる。
評価B 中日・ロメロ 先発の一角として成長中

エンニー・ロメロ投手/190cm/103kg/左投右打/投手成績:13試合5勝6敗0S0H、78回 防御率3.46
メジャーでは中継ぎ専任で通算137試合(1試合のみ先発)に登板したが、マイナーではトータル127試合に先発。その経験を生かし、開幕当初から先発ローテーションの一角を担う。平均球速150キロ超のストレートは魅力ではあるが、得点圏や不利なカウントでは力で押し込もうとする悪癖も。ただし、アドバイスを聞く耳は持っており、徐々に改善してきている。
評価B ヤクルト・マクガフ 代役守護神も務めるマルチ右腕

スコット・マクガフ投手/180cm/86kg/右投右打/投手成績:43試合4勝1敗3S12H、46回 防御率2.93
デビューから7試合連続無失点と快進撃を見せた。150キロ超の速球で押す強気な投球が身上。一時は防御率4点台と苦しんだが、以降は復調傾向にある。7月5日に
石山泰稚がインフルエンザで登録抹消になると、代役守護神としてマウンドへ。自ら招いた一死一、三塁のピンチも空振り三振、遊直でゲームセット。マルチな活躍を見せる右腕がチームに貢献している。
評価C 巨人・R.クック クローザー候補も今は昔

ライアン・クック投手/188cm/100kg/右投右打/投手成績:10試合0勝2敗6S0H、10回 防御率5.40
クローザーを期待されての加入で、実際に開幕からその役を担い6セーブまではまずまずの働き。すぐに右ヒジ違和感で離脱となり、復帰直後に救援失敗し、さらに翌登板ではキャンプから課題に挙げられていたクイックを怠り、即降格。二軍で猛特訓の日々を送る。
評価C ヤクルト・スアレス フィジカルの弱さを露呈

アルバート・スアレス投手/190cm/106kg/右投右打/投手成績:3試合1勝1敗0S0H、14回 防御率1.29
ソフトバンクの
ロベルト・スアレスの実兄。デビュー戦で来日初勝利をマークした。多彩な変化球で凡打の山を築く投球スタイル。しかし故障離脱が多く、フィジカル面に不安だらけ。先発としてフル回転とはならず、まだ首脳陣の期待に応えることができていない。
評価D 広島・ローレンス 制球不安定で二軍へ逆戻り

ケーシー・ローレンス投手/188cm/77kg/右投右打/投手成績:1試合0勝1敗0S0H、5回 防御率10.80
開幕前に家族の不幸で一時帰国。来日後は二軍で調整を続けていた。7月3日、ようやく巡ってきた一軍先発チャンスも、四球連発の後に満塁弾を浴びるなど5回6失点(対
ヤクルト。マツダ
広島)。再びファームでチャンスを待つことに。
評価D DeNA・ソリス ブルペンに加わった力強いパワーピッチ

サミー・ソリス投手/196cm/114kg/左投右打/投手成績:3試合0勝0敗0S1H、2回1/3 防御率3.86
150キロの直球とスライダーが武器の長身左腕。エスコバーらの疲労を軽減し、ブルペンに厚みをもたせるためにシーズン途中で加入。デビュー戦となった7月7日の
巨人戦(東京ドーム)では、先頭の山本に被弾。ほろ苦いデビューとなった。