横浜高で甲子園春夏連覇を果たし、平成の怪物として注目を浴びた松坂大輔。ドラフト1位で西武に入団した1年目も周囲の喧騒に惑わされることなく、“怪物”らしい成績を残した。 
あどけない顔の18歳が球界を席巻した
騒然とした雰囲気も意に介さない
東尾修監督は苦笑いした。
「『後ろ(二塁方向)からマウンドに立て』と言って送り出したんだ。なぜなら、マウンドに上がったときに捕手との距離が視覚的に近くに見えるから。でも、そんな些細なアドバイスは必要なかったかもしれない」
杉本正投手コーチは驚嘆した。
「試合前のブルペンでは驚かされました。キャンプ、オープン戦を通じて一度も見たことのない素晴らしい球を投げている。『何なんだ、コイツは?』と思いましたね」
1999年4月7日、
日本ハム戦。本拠地・西武ドームではなく、敵地デビューとなったのは東京ドームが本格派向きの傾斜が急なマウンドだったからだが、松坂は周囲の期待をはるかに上回る投球を見せた。
立ち上がり、二者を打ち取って迎えた三番・
片岡篤史との対決で球史に残る1球が飛び出した・・・
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