新年を迎え、「今年は俺たちの年!」とばかりに気合がみなぎるのは、寅年生まれの年男たちだ。現在、プロ野球界には支配下選手だけで72人(未契約の外国人選手除く)。オリックスのエース・山本由伸をはじめ、今後が期待される24歳がいれば、36歳になるベテラン組も負けてはいない。まずはその決意表明に耳を傾けてみよう。 山本由伸 “21年超え”へ秘球あり

山本由伸[オリックス/投手/1998.8.17生まれ=24歳]
2021年成績=26試合、18勝5敗0S0H、防御率1.39
タイトルを総なめした昨季だったが後悔もある。それが自身初の開幕投手を務めたマウンドだ。個人15連勝を飾った右腕だが、開幕戦は7回4失点(自責点1)で敗戦投手だった。「悔いが残っているのは開幕戦に負けたこと。(今季は)そこからビシッと最後までいけるようにしたい」。
奇しくも今季は昨季と同球場での同カードと、まったく同じマッチアップとなる。3月25日の開幕戦はメットライフで
西武が相手。開幕戦で敗れたとはいえ、昨季西武に対して8試合に登板して5勝2敗、防御率1.54と苦手意識はない。相手も研究して対策を練ってくるのは間違いないが「だからこそ、すべての面で進化していきたい」と頼もしい。
“秘球”もある。2019年のプレミア12で
DeNA・
今永昇太、昨年の東京五輪では
広島・
森下暢仁にチェンジアップの助言を受けて試投中。120キロ台のカーブで緩急を使う右腕だが、直球と同軌道のチェンジアップで“奥行き”を加えて投球の幅をさらに広げていく。
「休めば回復するわけでもないので。トレーニングしつつケアもして準備します」。まずは2月1日へ。そして圧巻の成績を残した“21年超え”に挑む。
牧秀悟 2年目は「打点王を狙いたい」

牧秀悟[DeNA/内野手/1998.4.21生まれ=24歳]
2021年成績=137試合、153安打、22本塁打、71打点、打率.314
ドラフト2位で入団した昨季、ルーキーながら内野のレギュラーを奪取。シーズンを通して打線の中核を成し、リーグ3位の打率.314、22本塁打、打点71をマーク。史上初の新人サイクル安打、シーズン二塁打の新人記録更新など充実の1年を過ごした。契約更改では5700万円増となる年俸7000万円(推定)でサイン。2年目の野手としては史上最高となる破格の金額が提示されたのも球団からの期待の表れだ。新シーズンに向けては「まずはリーグ優勝、そして日本一というところを掲げてやっていきたい。個人としても2021年を少しでも上回るような成績を残せるように」と抱負を語る。そのうえで「打点王を狙いたい」と明確な目標を掲げ、チームを勝利に導くことを誓う。
坂倉将吾 やっぱりキャッチャーで出たい!
打撃だけでなく、守備でも魅せる。着実に試合出場を重ね・・・
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