今季も間違いなく投手力を前面に押し出した僅差の戦いが続く。質、量ともに充実の投手陣は立浪ドラゴンズの大きな武器だ。 
エースの大野雄大。今季から投手の主将に就任
六番手は誰になるか?
一軍の北谷、そして二軍の読谷のブルペンで捕手のミット音が響く。リーグ屈指の投手陣たちが競うように腕を振り、黙々と投げ込む姿は圧巻だ。
キャンプ初日から77球を投げ込んだのは大野雄大だ。2020年の沢村賞投手はその後も順調な調整を続け、リーグワーストの11敗を喫した昨年の借りを返そうと意気込んでいる。指揮官から投手の主将に任命され、本人もその自覚を持って行動している。シーズンを通して先発ローテーションを守り、とにかく1つでも多く、チームに勝利をもたらすことがエースの役割だ。2ケタ勝利は最低条件だが、10勝10敗では話にならない。貯金をつくれるかどうかだ。
同じことは
柳裕也にも言えるだろう。昨年は最優秀防御率と最多奪三振の2冠を獲得。大野雄とともに左右のエースとしてフル回転できれば、大きな連敗はなくなる。充実のキャンプを過ごし、表情にも余裕が見える。「続けて活躍できることが良い投手の条件。1年だけ良くても仕方がない。今年が勝負です」と言い切る。そしてここに昨年6年目にして初めて規定投球回に達した
小笠原慎之介が加われば、さらに厚みが増す。チェンジアップとスライダーにもキレがあるが、目を引くのは力強いストレート。1年前はリリーフ転向の話もあったが、結果でそれを阻止した。この先発三本柱で35~40勝、貯金10~15がノルマとなる。
強力な三本柱に続くのは・・・
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