3月5、6日の侍ジャパン強化試合(対台湾、東京ドーム)が開催されていれば、かつての同僚と共闘するはずだった。そこには栗山英樹監督の“思惑”があったわけであるが、トップチームに選出されただけでも、1選手として飛躍する機会となった。 取材・文=岡本朋祐 写真=古賀恒雄 
立大の主将で四番とチームの顔。100人以上の部員を束ねるリーダーとして、心の成長も著しい
2018年に史上初、2度目の春夏連覇を遂げた大阪桐蔭高は「最強世代」と言われた。V戦士の
根尾昂(4球団競合で
中日1位)、
藤原恭大(3球団競合で
ロッテ1位)、
横川凱(
巨人4位)、
柿木蓮(
日本ハム5位)がプロ入りする中で、不動の二塁手・
山田健太は早くから大学進学を志望。立大で4年間、東京六大学の本拠地・神宮で鍛錬を重ね、ドラフト指名を受けるビジョンを描いていた。立大・溝口智成監督は言う。
「入学してすぐ、山田に『目指すところはどこなんだ?』と聞くと『最上級生では主将として引っ張り、何としてもプロへ行きます』と。相当な覚悟でしたので『それなりの要望は、させてもらう』と。こちらから言うまでもなく、練習をする選手であり、取り組む姿勢も良い」
1年春からレギュラーで、3年秋までに現役最多の62安打を放っている・・・
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