ベテランの意地を見せたのは
福原忍だった。今季は50試合に登板。常に耐え忍ぶピッチングで抑え役を演じながら、勝ちゲームを拾い続けた。
プロ15年目の今季を振り返ったチーム最年長右腕は「特に長打力のあるバッターの前に走者を出さない」と振り返ったように、被本塁打はわずか2本にとどめた。
藤川球児がメジャーへ旅立ち、チームにとっての最大懸案はストッパーの確立だった。ポスト藤川の人選がキーだったが、久保が不調で離脱。福原は5月中旬に腰痛で1度登録抹消された以外は、守護神としてほぼフル回転してみせたのだ。「あれだけのピッチャーが抜けたわけで1人ではまかなえない。みんなで穴を埋めるしかないと思った」というように、安藤とともにゲームを締めた貢献度は非常に大きかった。
ここ数年はストレートの威力が増しており、走者を背負った場面で直球勝負ができる強みがある。中西投手コーチも「年々内容が良くなっている」と信頼を置く。
特にチームの踏ん張りどころだった長期ロード中の8月15、16日の
広島戦(京セラドーム)、17日の
ヤクルト戦(同)で3連投するなど結果を残した。
新人だった99年の9セーブを抜く自己最多14セーブ(4勝0敗14ホールド)を記録。
阪神投手で実働15年は、14年の
村山実を抜いて17年の
山本和行に次ぐ歴代2位になった。「少しでも結果につながってチームのためになってくれればいいと思っている」
貧打にあえいだチームを支えた投手陣にあって、福原の働きはまさに命綱だった。