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坂口智隆 外野手 #9

ケガに泣いた屈辱の1年

 



 2年連続して屈辱のシーズンとなった。「悔しい1年間だった。ここ2年間は野球をやっていない。ケガもあったけど、基本的に自分のプレーはできなかった」。チームをけん引するはずだった選手会長の坂口智隆は何度も唇をかんだ。新生・森脇オリックスの切り込み隊長として期待されたが、今季は97試合で打率.230、3本塁打、24打点。右へ左へ安打を量産する姿は影を潜めた。

 歯車が狂いだしたのは昨年5月。打球に飛び込んだ際に右肩を負傷した。病院では「右肩肩鎖関節の脱臼」と診断を受け、全治3カ月。右肩の筋膜、神経系が断裂する大ケガ。思った以上にリハビリに費やす時間が掛かり、その後のシーズンを棒に振った。

 完全復活を懸けて挑んだ2013年。春のキャンプからケガなく順調に実戦をこなし、開幕戦は「六番・中堅」でスタメン出場。その後は定位置の一番として出場を続けたが状態が上がらず、打率は2割台前半と苦しい状況が続いた。そして8月7日に腰痛で登録抹消されると、10月上旬まで復帰が遅れ出場試合数は2年連続で100試合を割った。

 それでも森脇監督の坂口に対する信頼が揺らぐことはない。「坂口、糸井は来年もチームの先頭に立ってやってもらわないと困る」。来季、完全復活に向けみやざきフェニックス・リーグ、高知・秋季キャンプとすべてに参加させ状態をチェックした。

 11月に行われた選手納会では選手会長の続投が決まり、来季は勝負の年となる。「チーム全員で一つの目標に向かっていきたい。僕自身はレギュラーを獲るところから始まる」。オリックスの安打製造器の復活に期待したい。
オーロラビジョン

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