最後は手応えをつかんだに違いない。10月のクライマックスシリーズ・ファイナルステージの
巨人戦(東京ドーム)。チームは3連敗で敗れたが、
中田廉にとっては自信を取り戻す舞台となった。初戦の16日は1点ビハインドの8回途中からマウンドへ上がり、坂本、ロペスをともに二飛に仕留めて反撃ムードを高めた。翌17日の2戦目も3点を追う6回途中から2/3回を投げて無失点。緊迫した場面で結果を出し、2014年にかける思いは強まった。
「14年の目標は、まず開幕一軍。ほかの目標もありますが、まず開幕一軍を果たしてから具体的な数字や投球内容を考えていきたい」
12年は自己最多の27試合に登板。ブレークを期待された13年は春先から猛アピールとはいかず、開幕一軍を逃した。結局、一、二軍を行き来しながら、中継ぎ陣の一角として15試合を投げ、勝ち負けなしの3ホールド、防御率2.92。終盤は安定した投球を披露したものの、「勝利の方程式」入りは果たせなかった。だからこそ今、あらためてスタートダッシュの重要性を自らに言い聞かせる。
オフは水泳トレなどで体を鍛え抜き、年明けからは同じ大阪出身の先輩でチームの絶対的エース・前田健と合同トレに臨む。「いろいろ見て、学べるところがたくさんあると思う」と目を輝かせる。
中継ぎとして不動の立ち位置を築くも良し、巨人にFA移籍した大竹の先発枠を狙うも良し。「何がなんでも開幕一軍を達成しないと。そこをクリアしないと始まらない」。189センチ、90キロから投げ下ろす140キロ台中盤の直球を武器に、間違いなくポテンシャルは高い。とはいえ、2014年はもう6年目。真価を問われる1年になる。