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高木勇人投手・“二軍スタート予定”から勝ち頭へ

 



 文句なしの活躍を見せている。3、4月の月間MVPを獲得し、気は早いが新人王レースでもトップを快走中。高木勇人はリーグトップの5勝を挙げ、防御率も1.71(5月6日現在)。「自分のやることは変わらない。できることをやる」と肩ヒジを張らず、自然体で結果を出し続けている。

 開幕カードの先発を任され、3月29日のDeNA戦(東京ドーム)で、6回2失点の初登板初勝利。続く4月5日の阪神戦(同)では2安打に抑え、早くも完封勝利を挙げ、「自分の仕事をできた」と笑顔を見せた。多彩な変化球に、内角を大胆に突く度胸、抜群の制球力、テンポの良さ。その後も新人が持ち味を存分に発揮し、プロの世界で堂々の投球を見せている。月が変わって、5月3日の阪神戦(同)では6回3失点と粘り、負けなしの5勝目を挙げた。巨人のルーキーで、初登板初勝利から5連勝は1966年の堀内以来の快挙だった。これには「びっくりです」と自らも驚いた。

 ドラフト4位で入団。当初、キャンプは二軍スタートの予定だったが、原監督の意向もあり、一軍入りが決まった。そのキャンプでも中継ぎからスタートしたが、ブルペン入りの回数の多さ、球の質などで首脳陣にアピールを続け、終盤には先発へと転向。オープン戦でも好投を重ね、自らの力で開幕先発ローテーション入りを勝ち取った。プロを目指し、社会人で7年を過ごした。初登板初勝利の時には「今まで頑張ってきて、本当に良かった」と涙ぐむ場面も。

 自らの連勝の話題には興味を示さない。「チームが負けないことが、自分は一番」と謙虚な姿勢はいつも変わらない。新人が力強く先発を引っ張っている。
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