
2019年、連覇を果たしたがいずれも日本シリーズへ進めず。20年こそは悲願達成を目論む辻監督
一番の目標であるリーグ連覇を達成できたという意味では2019年は上々のシーズンだった。だが、2年連続クライマックスシリーズで
ソフトバンクの前に敗退して日本シリーズに進めず、「悔しさのほうが強く残る」というのがチーム全員の思いだ。当然、20年に目指すのは日本一しかない。
辻体制は4年目を迎える。毎年、主力がチームを離れているが、それでもほかの選手がその穴を埋め、2位、優勝、優勝と結果を残し続けてきた。20年も
秋山翔吾のFAでの海外移籍が濃厚のため、まずはそのカバーを誰が、どのような形でできるかが3連覇への大きなカギとなりそうだ。
スパンジェンバーグ、
森越祐人(元
阪神)といずれも内野手を補強している点から、二塁手として全試合に出場した
外崎修汰を再び外野で起用する可能性も視野に入る。
辻発彦監督の選択に注目したい。
そして、なんと言っても最大の課題は投手力である。「防御率4点台では厳しい」と指揮官も頭を悩ませる。先発として獲得した新外国人の
ノリン、ドラフト1位の
宮川哲にも即戦力として注目が集まるが、それ以上に辻監督は
高橋光成、
今井達也、
松本航、
本田圭佑ら19年に経験を積んだ若手たちに「技術的、精神的にどういうふうに成長してくれるか」と大きな期待を寄せている。
2年連続で日本シリーズ出場を奪われた宿敵・ソフトバンクには「選手層の差」を痛感させられた。悲願達成のために、中堅の成長、若手、新戦力の台頭が必要不可欠だ。
写真=BBM